文化と文明1(社会、世界、歴史を知ること) -なぜ・なにを・どう学ぶのか-
現代社会がどのように成り立っているのかを知り、社会に育まれた文化と発展させてきた文明を理解することで、人は社会の中で心地良く生き、満足いく貢献をしやすくなります。そのためには、自国、他国の文化や文明、そしてその歴史を学んでいく必要があります。
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現代社会がどのように成り立っているのかを知り、社会に育まれた文化と発展させてきた文明を理解することで、人は社会の中で心地良く生き、満足いく貢献をしやすくなります。そのためには、自国、他国の文化や文明、そしてその歴史を学んでいく必要があります。
最後に各宗教について、概説します。世界には多様な宗教、宗派があり、そのすべてを取り上げることはもちろんできませんし、その能力も私にはありません。以下に例示する宗教は、信者数や国際社会、日本社会における存在感、主観的な教義への共感をもとに選択して並べたものです。キリスト教、仏教、神道、イスラム教、ユダヤ教、儒教。
数学でさえ、根拠を遡れば仮定に辿り着きます。それでも、より確からしい根拠を示して、より不確かな主張を説明するのが学問です。一方で、宗教は根拠を挙げて証明をするということには重きを置かず、初めから前提を示し、つまり、主張が分かるか分からないか、信じられるか信じられないかということに重きを置きます。
学問と宗教の違いについて考えを深めていきたいと思います。まず、学問にも宗教にも何らかの主張があることが共通点です。一方、学問の主張には、根拠や理由が必要です。そして、各学問によって主張の信頼度には違いがあり、それは検証可能性によって一定の合意が存在しています。
世界には様々な宗教があり、また、無宗教の人々がいます。互いに互いの考えを知らないということは、無用な恐れや摩擦、誤解を生む原因となり、偏見や差別の温床となります。たとえ、完全な理解はできなくとも互いを知ろうとする努力を行うことが共に平和に暮らすために必要な労力となるのではないでしょうか。
道徳の授業は、とくに公立においてあまり印象の残らない内容しか必然的に提供できなかろうと思います。けれど、正しさの分別は人にとって最も大切なことですので、もしもそれを学べる環境に自分がいなければ、自分自身でそれを少しずつ学んでいくことを勧めたいと思います。
人が何を学ぶべきかを考えると、高度な知識を学ぶように勧めようとすればするほど、道徳と宗教に対する理解を求めざるを得なくなります。道徳や宗教に対する理解なくして、それらを学ぶことは時に様々な災難を呼ぶからです。良識なくして用いられた学問が多くの惨事を人類に与えてきた事例は、枚挙にいとまがありません。
なぜ学び、なにを学び、どう学ぶのか【目次】のページです。1.道徳と宗教、2.文化と文明、3.学問と論理、4.国語と数学と英語、5.対象と関係、6.結語
この一連の記事には、以上のような目的とは別に、二つの目的があります。一つは、現代のリベラル・アーツ(西洋の文脈での一般市民が持つべき教養という意味の言葉)を提示することであり、もう一つは論理について自ら深めていった私自身の考え、考え方を表すことです。
なぜ学び、なにを学び、どう学ぶのかを知れば、これから自らの職業を選択していく若い方々にとっては、仕事を選ぶ上での参考になりますし、自分が興味を持った学問に集中する土台にもなります。若い方々だけではなく、仕事上でより良い決断をしたい、視野の広い選択を行えるようになりたいと考える全ての方々の助けになるだろうと思います。